忍び寄る恐怖:クトゥルフ選集 クトゥルフ×スレスパ!恐怖と戦略の融合

おすすめスコア8点以上

狂気と戦略が交わる、クトゥルフ神話の冒険へようこそ

『忍び寄る恐怖:クトゥルフ選集』は、ホラー作家H.P.ラヴクラフトの作品をもとにしたローグライク・カードゲームです。 本作は「Slay the Spire」に似たゲームシステムを採用し、不気味な雰囲気とスタイリッシュなビジュアルが絶妙にマッチしています。

プレイヤーは、個性的な効果を持つカードを組み合わせながら、次第に狂気に満ちた世界を進んでいきます。 戦略的な判断が求められるターン制のゲームプレイに加えて、クトゥルフ神話の不穏なストーリーが展開されることで、独特の没入感を体験できます。

プレイヤーのレビューを紹介

雰囲気とアートがとても良いです。カードや敵キャラが個性的で、背景の物語もしっかりあります。

ビジュアルと演出面が非常に評価されており、「カードや敵のデザインに独自性があり、クトゥルフらしい世界観が伝わってくる」という意見が多く見られます。

他のゲームが出るまでのつなぎにちょうどいい。でも、コンセプトやテーマがしっかりしてるから楽しめました。

ゲーム性については若干シンプルとの声もありますが、設定や世界観が強く印象に残るため、十分に楽しめる内容となっています。 クトゥルフ神話に興味がある人にとっては、テーマ性だけでもプレイする価値があります。

Slay the Spireとの比較

本作は『Slay the Spire(StS)』と比較されることが多いですが、プレイ感覚にはいくつか明確な違いがあります。 『Slay the Spire』が戦略性とテンポの良さを重視したゲームであるのに対し、『忍び寄る恐怖:クトゥルフ選集』はより物語性と雰囲気を重視しています。 特に、クトゥルフ神話をテーマにしたダークな世界観とアートスタイルがプレイヤーを引き込む点が大きな違いです。 また、イベントやストーリーテキストの比重も高く、バトルだけでなく物語を読み進めるような感覚が特徴的です。

さらに特徴的なのが、カードごとに経験値が設定されており、使い続けることでレベルアップして強化されるというシステムです(ただし、死亡するとリセットされます)。 この新要素により、戦闘をあえて長引かせてカードを育てるなど、戦略に迷いが生じる場面もあります。

また、ゲーム全体としてストーリーや周回による永続強化要素に重きが置かれており、初回プレイではまずクリアできず、複数回の挑戦を前提にした設計です。 これがモチベーションにつながるか、繰り返しプレイに飽きるかは好みによります。

マップ進行においてもStSとは異なり、先のルートが見通しづらく、選択肢の一つ先までしか確認できません。 満月の夜のようなシステムで、3つの選択肢を選びながら進み、決まったステージ数でボスと遭遇します。

そしてもう一つのユニークな要素が「ミニオン(仲間キャラ)」の存在です。 たとえば、最初に選べる探偵クラスでは犬のミニオンが登場し、毎ターン敵にデバフ(攻撃力低下や出血)を与えたり、自身にブロックを付与したりする行動を自動で行います。

ただし、ミニオンが攻撃予定だった敵をプレイヤーが先に倒すと、その攻撃が無駄になる仕様になっており、ドラクエのように自動で別の敵に切り替えるような動きはしません。 この点は少しストレスになる場面もあります。

忍び寄る恐怖:クトゥルフ選集 – Steamページ

こんな人におすすめ!

  • ✔ クトゥルフ神話やホラー作品が好きな人
  • ✔ 雰囲気のあるローグライク・カードゲームを探している人
  • ✔ ゲームのストーリーや世界観を重視する人
  • ✘ ゲームバランスやテンポに高い完成度を求める人
  • ✘ サクサク進むゲーム展開が好きな人

評価スコア表

評価項目 スコア コメント
ゲームシステム 7 / 10 やや粗削りな部分はあるが、戦略性は十分。
ビジュアル 9 / 10 クトゥルフ神話の雰囲気を完璧に再現したアート。
中毒性 8 / 10 デッキ構築と選択の連続で時間を忘れる。
難易度バランス 7 / 10 人によっては運要素が強く感じるかもしれない。
コスパ 8 / 10 価格に対して満足度は高め。
総合おすすめ度 8.2 / 10

総評:クトゥルフ世界に触れたい人には最適な1本

『忍び寄る恐怖:クトゥルフ選集』は、戦略性のあるカードバトルとラヴクラフト的な恐怖を上手く融合させた作品です。 カードを選ぶたびに変化するプレイ体験と、ゾクッとするような物語演出に引き込まれることでしょう。 アップデートによる改善の余地もありますが、現時点でも十分にプレイする価値があるゲームです。

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