『Öoo』レビュー:爆弾いもむしが拓く “知識で開く” 探索パズルの新体験
『Öoo』は、爆弾を使いこなす“いもむし”で道を切り開く探索型パズルプラットフォーマー。開発はNamaTakahashi / tiny cactus studio / Tsuyomi、販売はNamaTakahashi。Steamではデモ版が配布され、2025年8月7日(JST)に配信開始。価格は日本で1,200円(リリース記念は960円)で、発売初週に20%オフのプロモーションが行われました。短時間(2~5時間目安)で“気づき”が連鎖する体験が楽しめるのが本作の持ち味です。
直近の更新は2025年8月12日のv1.0.12(特定条件でエンディングが誤発生する不具合修正など)。継続的な安定化アップデートが確認できます。
Öooはどんなゲーム?
・“移動+爆弾”の超シンプル操作。アビリティではなくプレイヤーの知識でゲートを開く設計。
・“発見の導線”がとにかく巧み。新しいテクニックに気づける配置とレベルデザイン。
・テキスト一切なしの演出で、可愛いビジュアルと心地よいテンポ。
・2~3時間でも満足できる密度。寄り道や全収集で満腹度アップ。

🔥 レビューから見えた魅力
「後生だから攻略動画見る前にプレイして欲しい …… できることは移動と爆弾の設置・爆破だけなのにとても奥深くて、色んな『解く』の楽しさを味わえるアクシ…」
— レベルデザインを段階的に気づかせる設計が評価されています。動画に頼らず発見を積み重ねる体験が魅力。
「なぜか身体が爆発するイモムシ…… 謎解きのゲーティングがアビリティではなくプレイヤーの知識に依存する知識(アン)ロック系…」
— “知識で開く”タイプのメトロイドヴァニア寄りパズル。操作は少ないのに思考の幅が広がる点が刺さっています。
「知識を集めるメトロイドヴァニアパズルゲーム。傑作です。…… 何を集めるのか?プレイヤーの知識である。」
— ポップで可愛いビジュアルと音づくりが、爆発の緊張感を中和して心地よいテンポを生んでいます。
「性能はほとんど変化していないのに、解いた記憶で手札が増えて道が開けていく感覚が素晴らしかった。」
— “できることは最初からあった”と気づくカタルシス。終盤まで学びが線でつながる設計です。
改善希望点
「グラフィックや音楽は素晴らしいが、導出が丁寧すぎて自力での試行錯誤が少ない」
— 一部では“ヒント過多”の声。高難度・自力解決派向けにオプションでヒント量を絞れるとより幅広く刺さりそう。
「難易度が低めで、ほとんど迷わずクリアできた」
— パズル玄人には物足りなさも。全収集チャレンジや自己制限プレイで“もう一段”の歯ごたえを補える余地があります。
統計
・おすすめ率:98.4%(182件中)/日本語レビュー中心
・平均プレイ時間(総/レビュー時):4時間46分/3時間27分
・引用抜粋数:6件(うち votes_up 上位レビューから4件)
・プレイ時間分布:1~5時間 132件(72.5%)、5~16時間 47件(25.8%) ほか
ジャンル比較表
指標 | Öoo | ElecHead | 典型的メトロイドヴァニア | Celeste |
---|---|---|---|---|
テンポ | 4 | 4 | 3 | 5 |
難易度 | 3 | 4 | 3 | 4 |
リプレイ性 | 3 | 3 | 4 | 4 |
協力・対戦の楽しさ | 1 | 1 | 2 | 1 |
世界観 | 4 | 3 | 4 | 4 |
※レビュー上の言及(ElecHead、メトロイド、Celeste)と本作の傾向から筆者が目安化。厳密な比較ではありません。
おすすめスコア評価表
項目 | 10点満点 | 短評 |
---|---|---|
ゲームシステム | 9.5 | “移動+爆弾”のみでも知識で解法が広がる設計が秀逸 |
ビジュアル | 9.0 | 可愛いトーンで虫が苦手でも遊びやすい |
中毒性 | 9.2 | 気づきが連鎖し、先を試したくなる |
難易度バランス | 8.6 | 総じて易しめ/導出が丁寧で詰まりにくい |
コスパ | 9.8 | 定価1,200円。短時間濃縮で満足度高め |
総合おすすめ度:9.2 / 10
まとめ:『Öoo』は“学びが道を開く”人に刺さる
『Öoo』は、新要素を足す代わりに「既存の手札の見方を変える」ことで前に進ませるタイプの作品。メトロイドヴァニアの探索感が好き、でも高難度すぎる詰まりは避けたい──そんな人に最適です。発売・価格・デモなどの基本情報は上掲のとおり(時期により価格・割引は変動)。
コメント