Frostpunk 2 レビュー|“人”を巡る政治運営が主役の続編
政治が主役の街運営。前作と異なる舵取りに賛否両論、長期プレイで化ける
「Frostpunk 2」は、11 bit studiosによる都市運営×政治ストラテジー。発売日はPC/Macが2024-09-20。ジャンルはシミュレーション/ストラテジーで、シングルプレイに特化。開発・販売ともに11 bit studios。価格は現時点で¥ 5,200(通常版)。2025-07-27に「コントローラー対応は2025-09-18予定」の告知があり、2025-08-01には関連ニュースが配信。最終更新:2025-08-01(17日前)。
最初に結論
前作の“生存サバイバル”から、続編は“政治交渉と都市運営”へ比重が大きくシフト。住民派閥の利害調整や条例運用を読み解くと一気に面白くなるが、前作の緊急対応の連続を期待すると戸惑うかも。Frostpunk 2は「中〜長期の思考で都市を整える」人向けだ。
プレイ感と特徴
派閥の要求・市民の不満・資源の逼迫が三つ巴で迫る。時間を止めて方針を練り、条例や地区計画で“波”を先回り。序盤は情報量に圧倒されがちだが、UIやツールチップを丁寧に追えば手応えが見えてくる。
🔥体験談&短評
「前作を300時間やり込み、今作も面白かった。ただシステムが変わりすぎて戸惑うはず」
— 続編としての方向転換を的確に指摘。旧作のノウハウがそのまま通用しないため、ルールの再学習が鍵。
「最低難易度でメインをクリア。これは『Frostpunk』の続編ではない、別物だ」
— 物語や世界観は継承しつつ、勝ち筋の作り方が“政治”寄りに。変化を楽しめるかが評価の分水嶺。
「50時間遊んだが、人の営みが感じにくく地図作成だけをしているよう」
— 住民の個別ドラマより“都市レベルの意思決定”を描く設計。ミクロな生活描写を重視する人は不満を抱きやすい。
覚えておきたいポイント
- Frostpunk 2は“派閥政治のバランス運用”が核。資源線表だけでなく「誰が得して誰が怒るか」を常に意識。
- 条例は短期利得と長期負債が表裏一体。特に労働・居住系は副作用のケア手段をセットで用意。
- メインストーリー後も地区構築や実験的ビルドで遊べるが、前作の激烈な生存ドラマを期待し過ぎない。
買う前のチェックリスト(3項目)
- 前作よりも“政治と合意形成”が増える設計を歓迎できるか
- 情報量の多さに対して、手探りでシステムを学ぶ意欲があるか
- 長期的な都市設計(10時間超〜)を楽しめるか

意思決定ブロック
アップデート状況
- 2025-08-01:公式グッズ関連のニュース告知。
- 2025-07-27:PC向けコントローラー対応を2025-09-18に実装予定の告知。
最終更新:2025-08-01(17日前)
価格とセール目安
現行価格:¥ 5,200/割引率:0%/割引後価格:¥ 5,200
価格履歴(確認日:2025-08-18)では、セール時に約-35%まで下がる例あり。初見はセール待ちでも良いが、シリーズや都市運営好きは定価でも満足度は高め。
難所と上達曲線
- BeaconExtra(達成率0.2%):探索・拠点拡張の手順理解が必要。序盤リソース計画を丁寧に。
- DepletedExtra(0.4%):枯渇管理の実践。代替手段を段取りしてから踏み込むと安定。
- ApocalypticExtra(0.4%):高難度の長期運営。派閥満足度と資源線を同時に見られる視野が必須。
レビュー統計(簡易)
- おすすめ率:全体 48.7% / 直近14日 48.7%(レビュー総数:119)
- 平均プレイ時間(概算):約41時間24分
- セグメント別おすすめ率:
- カジュアル(<10h):20.0%
- ミドル(10–50h):63.8%
- ヘビー(>50h):46.7%
前作とのちがい(5段階比較)
比較軸 | 前作:Frostpunk | 本作:Frostpunk 2 |
---|---|---|
テンポ | △(危機対応の連続) | ○(中期スパンで調整) |
難易度 | ○(資源・気象直撃) | ○(政治と資源の二重管理) |
リプレイ性 | ○(法と選択で変化) | ○〜◎(派閥構成と地区設計で差が出る) |
協力・対戦 | —(ソロ) | —(ソロ) |
世界観 | ◎(極寒サバイバル) | ◎(“人間の政治”が主役) |
こんな人に刺さる/見送り推奨
- 買うべき人
- 都市運営で“政治と合意形成”を楽しみたい
- 中〜長期の設計で最適解を探るのが好き
- 前作の世界観を別角度から味わいたい
- 見送り推奨
- 前作同等の“極限サバイバル感”を期待している
- 短時間で成果が欲しい、情報量の多さが苦手
- 市民個々の生活描写を重視したい
おすすめスコア評価表
項目(各10点) | スコア | 短評 |
---|---|---|
ゲームシステム | 8.2 | 派閥政治と条例の噛み合わせが秀逸 |
ビジュアル | 8.5 | 陰鬱で重厚、都市の伸長が映える |
中毒性 | 7.6 | 学習後に一気に加速、序盤はやや重い |
難易度バランス | 7.4 | 局所スパイクあり、制度理解で安定 |
コスパ | 7.8 | 長期運営派なら十分に回収可能 |
総合おすすめ度:7.9 / 10
3行まとめ
政治と都市を同時に回す“考える面白さ”が光る—これがFrostpunk 2。
前作の即応サバイバルより、合意形成と設計が好きな人にハマる。
初見はセール待ちもアリ。世界観が刺さるなら現行価格でも満足。
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